LCKにてモルガナミッドがプロシーンでピックされて話題になっているのは知っていますか?
このミッドモルガナは以前から選択肢にはありましたが、主にダメージを出すメイジではなくサポート寄りの運用と見なされ敬遠されてきました。
しかし、「プロが採用しているなら、自分も使ってみよう!」
という流れなのか、ミッドでもピックされてきていると思いますし、自分は現に候補に入れて触っています。
ミッドモルガナというのは2015年のMSIの決勝 game 5でもピックされていた過去があります。
LCKで魔王と呼ばれていたFaker。かつて彼のルブランがとてつもなく強く、誰も止められないでいました。
10年前のFakerですからね、今でもlolを象徴するプレイヤーの全盛期なんて想像するだけで畏怖でしかないです。そんな彼のルブランに対しての解答がPawNのミッドモルガナで結果EDG側が勝ったという過去もあります。
ルブランは確かに強かったですが集団戦でできることが限られてしまいなかなか活躍できず・・・後にFakerに勝ったわけではなく、モルガナで無力化しただけと語っていたような気がします。
このように過去の歴史と実績もあることから、本来であれば活躍できることが分かります。
自分も試しに使ってみたところなかなかおもしろいと感じましたし、今回は簡単にミッドモルガナに関するビルド等をまとめたいと思います。
モルガナが強いと思った理由を簡単に箇条書き
プッシュ性能
モルガナはWのおかげでプッシュ性能は高いです。さらにパッチ25.16にてWにバフが入ったことも追い風ですかね。
このプッシュができるというのは非常に重要で主導権もそうですが、対面をミッドに縛り付けることが出来ます。
ダメージトレードをしたいのにプッシュされてミニオンを処理せざるを得なくなったり、ロームしたいけどそうすると自分のミニオンがタワーに焼かれてしまいし辛い・・・そんな状況を強いることができるのが強みです。
結果として相手がミニオンを処理している間に自分は視界を取ったり、ジャングルと連携して相手の森に入ったりすることもできるのでこのプッシュ性能が高いというのは大きな利点になるのは分かりますよね。
ガンク合わせとガンク回避性能
プッシュ性能以外にも、モルガナはガンク対応の面で非常に優秀です。
まずCC無効のシールドが貼れるEでガンクを回避しやすくなりますし、逆にQ
やR
によるCCチェインのガンク合わせは非常に凶悪です。
相手にCC持ちがいても本人はCC無効のEがありますので近づいてキャッチすることも容易なことから、モルガナは押し付けながら捕まえるという攻守両面のプレッシャーをレーン段階から発揮できるのです。
Qのスネアの長さ
モルガナのQのスネア時間の長さは知っていますか?
なんとLv5の段階で3秒も効果時間があります。
通常スキルで射程が長いってだけで単純に強いのが分かりますし、個人的な偏見ですが、ここのサーバーのプレイヤーたちはそこまで上手くないというかレーン戦以外の場面ではそこそこの頻度でこのQを当たってくれそうな印象。
※クリックで飛べます
ほら、こんな感じで。カイサは目の前のリヴェンを殴るのに集中していて奥のモルガナに気づいていなのかQに当たってくれます。
この他にもこちらの方が視界的に有利を取っているのであれば、ブッシュからQを当てるというリスクのないキャッチも狙えますし、通常スキルなのでどんどんチャレンジして狙いにいけるというのは強いと思っています。
味方との構成によってはさらにキャッチ性能を高めることが出来ます。こちらも動画を見たら分かると思います。
これも目の前に集中しているのかサイドブッシュから出てきたモルガナに反応できなくて当たってくれました。
このあとにジリアンとケイトリンのCCで身動きが取れないフルヘルスに近いオリアナをキルできています。
モルガナはLv11なのでQはLv3まで上げていて2.5秒のスネアです。でもそれだけの時間があればCCチェインで合わせることは容易でしょう。
こういった味方の構成によって、モルガナのCCを起点としたコンボやフルエンゲージがより安全かつ確実に決められるようになります。
ミッドの苦手なチャンピオンに対しての解答等
プッシュができるのでレーンを拒否しやすいっていうのもありますが、ミッドモルガナは基本的に苦手な対面は少ないイメージです。
冒頭で挙げたルブランに対してのモルガナピックは有効です。ルブランの対面が得意って言う人そんなにいないですよね?むしろ苦手な人多くないですか?
ルブランはプッシュされるのが非常に辛く、仮にモルガナに対してWで前に突っ込もうにもQ
で止められてしまいます。
今まで挙げたプッシュ性能の高さとガンク対応での優秀さの2点から自分が対面したら嫌なチャンピオンに対して、上手くやればレーン戦をイーブンに収めることが可能という万能型ミッドとして機能する点も強みと言えるでしょう。
ルーン
彗星ルーンでサブは栄華になります。
モルガナはクールダウン系のアイテムが少ないのでレジェンド:ヘイストでクールダウンを稼ぎつつ、W
のハラスしやすさで切り崩し
が効きやすいので消去法でこちらを。
ビルド
コアアイテム
マナが欲しいのとドットダメージでの継続ダメージが優秀
2番目以降
基本的にも重症が必要でなければ、モレロ以外の上記4アイテムで完結すると思います。
あとは積む順番でバーストで溶けてしまいそうなのであれば、ゾーニャを優先のように状況に応じて積みます。
靴
何も考えたくないのであれば、で大丈夫です。
少しでも耐久面が欲しいのであれば、くらいでここは好みで。
レーニングについて
Lv3でEを取らずにW
を取ってプッシュとハラスを強くするパターンが多いです。
敵チャンピオンはもちろん、砲台ミニオンなどの大型ユニットにWを当てるとクールダウンが減少するので砲台ミニオンのウェーブはかなり処理しやすい点とミニオンを巻き込んでハラスすることを意識。
前提としてWだけに頼るのではなく、ちゃんとAAでもcsを取ること。
Lv6からのRは非常に強力で上手くダメージを叩き込めば6割~7割は削れる印象。ガンク合わせはもちろんソロキルも視野に入ると思いますので積極的にQ
→W
で削っていきたいところ。
さいごに
モルガナはサポートの印象が強いものの、ミッドでは安定したプッシュ力と強力なCCを兼ね備えた隙の少ないチャンピオンです。
加えて味方のCCと組み合わせた際のCCチェインは非常に強力で、Qのスネアの長さの項目で挙げたように味方の構成によってはキャッチ性能が一段と強化されます。
今まで陰に隠れていた存在でしたが、プロシーンでの登場により、改めてミッドの有力ピックとして注目されていると思います。