対人ゲーム全般やっていると、味方にこんな暴言のような言葉を口にしてしまうことありませんか?
「こんな簡単なことができないとかマジか。」
「これ当たり前にできないとかあり得る??」
いずれも味方がミスプレイをしたときに、吐きがちな言葉ですが、これらの言葉の真意というものを多分あまり考えていないと思うんですよ。
なぜなら暴言と捉えられやすい場面でしか見かけないから
多くの場合、その裏にあるのは「お前のそのプレイのせいで負けた」というニュアンスでしょう。
つまり、イージープレイできるような場面で失敗してしまい、
「は?なんでそんなこともできんの??」
みたいな感情がつい言葉として表れてしまった感じですね。
こういった発言してしまう人を振り返ってみても、自分のことを棚に上げて他責するシーンが一部あったりします。
自分のミスや甘えには目を向けず、味方の失敗に原因を押し付けることで精神的に楽になる。そういう意味では便利な言葉であります。
では、こういった言葉を発言する人たちは全員悪なのか、といったらそうでもないと思うんですよ。
事実、このレートまで何を学んできたんだと疑問を浮かぶようなプレイに遭遇することも少なくはないですし、みなさんもそう思ってしまう経験はあると思うんですよ。
今回はそれを暴言と呼ぶのかどうか、自分なりの解釈を挙げたいと思います。
当たり前のことができていないの?という指摘のすべてはレートに左右される
なんで当たり前のことができないの?っていう指摘の本質は、レートという期待される水準の看板にあると思っています。
「ダイヤモンドのレートであれば、ダイヤモンドのプレイができるはず」
この人はこれくらいの判断を安定して出せるはずという期待値の集合体みたいなもんですね。
つまり、ブロンズのプレイヤーは期待される水準が低く、ダイヤのプレイヤーは期待される水準が高いわけです。
この基準のスライドというものは主観でも煽りでもなく、マッチングシステムの前提構造なわけであって、この前提が崩れることによって
なんでそんな当たり前のことができないんだ!
と、いう違和感が生まれるわけです。
これは個人的な目安で人によってさまざまですが、自分はゴールド以下は基本的にすべてのミスプレイはしょうがないと思っています。
まだまだ初心者の段階で覚えていくことがたくさんあり、ミスをしながら理解していくレート帯でしょう。
自分の感覚では
- ゴールド以下はまだ初心者
- 基本を覚えた辺りがプラチナ
- lolの義務教育卒業がエメラルド
- ダイヤモンドまでいけば"一般的"には上級者の枠組みです。
例えば、重要なドラゴンのオブジェクトが湧く1分前。基本的にはドラゴン周辺の視界を取ったり孤立して死なないように集まるといった行動が求められます。
これはlolの基本と捉えるのかは人それぞれですが、自分は「よっぽどのことがない限り」、そうすべきだと思っています。
そういったシーンでトップサイドの森のモンスターを食べているエメラルド以上のプレイヤーがいるとどう思いますか。
ブロンズ帯のプレイヤーだとまぁ可愛いもんでしょう。まだこのタイミングの重要性が分かっていないんだなで済む話です。
ただエメラルドやダイヤモンド帯だったら、
「なぜ、今それをするの?」
「いやこれフリーで渡すとかあり得る??」
と感じるはずです。
ここで重要なのは、行動そのものが悪いのではなく、レート帯に対して期待を下回っているという点です。
エメラルド以上であれば、ドラゴン前の時間管理やマップ全体の優先順位は知らないでは済まされない領域になります。
だからこそ「なんで当たり前のことができないの?」という指摘が生まれるというわけです。
では、ここで基準のスライドというものを行ってみます。
「ジャングルのcsの数や味方のジャングルの動向の比較。そしてマップに映った情報を読み取って相手のジャングルの位置を予測し、ガンクの危険を回避できるような適切な位置にワード置く。」
これは明らかに難しい領域に入ります。このレベルをエメラルドのプレイヤーに求めるのは酷と感じる人はいませんか。
であればこの要求は私が定期した「lolの義務教育卒業がエメラルド」に当てはまらないことが分かります。つまり、もう一段階上の基準です。
このように、本来レートによって期待される水準が異なるにもかかわらずそれを無視して「なんでこれができないの?」と指摘してしまうと、その言葉は正当ではなく、単なる暴言や酷い場合は他責と変わってしまうわけです。
期待値と結果を混同してはいけない
よくある誤解として、期待値と結果を混同してしまうものがあります。
分かりやすい例が「スキルショットの外し」です。
いや、なんでそんなイージショットなんで当てれない??
そのようなことを感じるシーンは確かに存在します。
ただこれに関しては、さきほどの指摘が論理的には成立していないことが分かるんですよ。
だって、スキルショットという行為はそもそも
自分はスキルを当てようとする行為と一方で相手はそのスキルを避けようとする行為が同時に存在するからです。
当たるように撃った行動に対して、「当たったから正しい」「外したから当たり前のことができていない」と評価してしまうと、過程ではなく結果だけで判断している状態になります。
これは正しい判断と良い結果を同一視してしまっている、いわゆる「期待値と結果の混同」です。みんながよくしている典型的な誤解の一つと言えるでしょう。
もちろん、あまりにも酷いスキルショットというのはレート帯によっては指摘の対象になるとも思ってはいます。調子が悪かったという言い訳が通用するかどうかですね。
実際の難しい例(動画アリ)
11秒くらいの動画でクリック先で進めます。
ルルのRがあれば生存していた状況ですが、なぜか自身にRを付けています。その後のEのシールド先もシヴィア・・・。
レート帯はダイヤモンドで正直、なんとも言えない場面です。
個人的には最初、なんでそんなこともできない??って思ったわけです。
これは、相手の意思によって結果が左右するような状況ではなく且つ自分一人の判断で完結する行為であってスキルドッジの話と決定的に違うからです。
敵がどう動こうが
- 味方にRを入れる
- 自分にRを入れる
これは自己完結型の選択であって、相手が上手かったから仕方がないという逃げ道が存在しないからですね。
ただ唯一擁護できる点があるとすれば
- 反応が遅れた
- 押し間違えた
この辺りでしょう。動画見返しました。
よーく見ると、なぜかルル本人がタワーの方へ向かっているわけです。
その結果、フィズとルルの位置が近くなり、それで押し間違えてしまった。
確かに筋は通っています。
「フィズにRを使えばいいのは分かっていたけど、近づいてしまった結果、ルル自身にRを使ってしまった。」
これに対して、なんで俺にR入れずにお前にR入ってんの??といってしまうと、過程ではなく結果で判断してしまうことになります。
もしも、これがカジックスの追撃を防ぐために自身にRを付けたとなれば問題ですね。
ここの最適解は明確にフィズにRを入れるわけなのですから、自分にRを使ってカジをノックアップさせる行為は基礎理解が欠如となります。
その場合は、何でRの選択肢が当たり前に判断できないの?と指摘を食らっても仕方がありません。
ここで水準のスライドを行って知識要求をもう一段階を上げてみます。
-
ルルのRは対象指定スキルであり、射程内であれば対象がどう動こうが入る
-
であれば、事前のポジショニングは本来問題なかったはず
-
なぜタワー下へ向かう必要があったのか
-
ブリンクを持つチャンピオンの離脱手段をどう想定していたのか
これらをどう評価するか、という話になります。
まあぐだぐだと長く語りましたが、根本の問題として、この動画で言えることは
事故が起きえる配置を自分で作っているわけです。
これをダイヤモンド帯でも「しょうがない」か「しょうがなくない」で済ませるかどうかです。
とりあえず前者でいいんですかね。
さいごに
レート帯に当たり前というのは変わるものですが、「なぜそんなこともできないの?」と思う場面はかなり分かりやすい場面ばかりです。
ゲーム終盤。ジャングルがドラゴンをスティールする必要がないのにもかかわらず、スティールチャレンジして失敗した結果、相手チームがフリーでバロンを取れてしまうとかですね。
溜息が出る場面です。こういったギブの判断というものは個人的にプラチナ辺りで卒業して欲しいものですが、いまだにやる人が多いこと多いこと。
上記の場面は期待値を下回った判断ミスですよね。本当にこういった当たり前のことしか自分は思いません。
しかし、あくまで自分を律するために、「当たり前とは何か」を考えるべきだと思っています。
もしも常に高水準の判断が飛び交う試合を望むのであれば、
自分のレートを上げればいい――
結局は、そういう話なのかもしれません...
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.....いやでもこの鯖って運ゲーじゃん。ニートとかフリーターみたいな時間余っている人とかじゃない限り、トロールを引くか引かないかの麻雀みたいな配牌ゲーだし敵と戦うはずが味方の機嫌も損なわないように接待しないといけないし

はーい、うるさいですねぇ・・愚痴しか出ませんので終わります。休憩休憩。



