最近のパッチ25.22により、トリプルトニックとキャッシュバックがバフされ、天啓ルーンでの採用選択肢が増えてきたように感じます。
正直、マイナーなルーンのバフはそこまで注目されないだろうと思っていましたが、SNS上でもこれらのワードをよく目にするようになり、無視できない状況です。
個人的にはそこまで組み込みたいバフ内容ではありませんでしたが、プロプレイヤーも採用し、運用していることから現時点で注目されていることは間違いありません。
この2つのルーンを合わせて使う場合、依然として「ちょっとだけ魔法がかかった靴」は不採用になります。それでも一部のプレイヤーは、キャッシュバックとトリプルトニックの組み合わせを試しています。
天啓のルーンでは基本的に魔法の靴
が安定した選択肢なのですが、それを差し引いてでも選択していることから、何か強い理由があるのは確かです。
そして調べてみると確かにその強さというのが分かりました。
なので今回はどういった点が強いのかをまとめてみたいと思います。
ゴールドの集金効率が上がった


パッチ25.22ではトリプルトニックは一部のポーションのバフによって、微量のゴールドと10アダプティフォースの上昇。
キャッシュバックはレジェンダリーアイテムを購入した際にその価格の8%戻ってくるようになりました。
これによって、ファーストストライク
を採用して、さらにここで貪欲な賞金首狩り
と合わせれば驚異的なゴールド集金効率が得られるわけです。
例えば2コア目まで完成させるには5500ゴールド支払ったとしたら440ゴールド返ってくるようになりました。バフ前に比べて100ゴールド以上の獲得量です。
トリプルトニックの強欲のエリクサーの60ゴールドで天啓のサブルーンで合計500ゴールド分稼げています。3コア目に必要なゴールドの約2割くらいはこの2つのルーンで稼げています。
ファーストストライクと強欲な賞金首狩りがあれば、もっと完成が早くなるでしょう。ルーンだけで対面とのビルド差が簡単につくという点が非常に強いです。
トリプルトニックのポーションについて
このルーンはレベル3、6、9の段階で各エリクサーを獲得することが出来ます。
バフがされたのは、レベル3と6の強欲と力のエリクサーになります。
強欲のエリクサー

lv6から獲得
飲むと60秒間、30のアダプティフォースを得れます。
20ゴールドの増えたという痒い所に手が届くような小さいバフです。
ミニオンに対しての確定ダメージが上昇していることから、AA(通常攻撃)をしたけど、わずかに体力が残ってしまい他のミニオンが倒してしまったという状況が少なくなります。
機会損失を防ぐという意味ではルーンの有無でゴールド差が発生するかもしれません。
ジャングルでもアサシンが周回中に「1000ゴールド+効果終了時の60ゴールド」でセレイテッドダーク
を購入するという動きができます。
力のエリクサー

lv6から獲得
飲むと60秒間、30のアダプティフォースを得れます。
60秒間という少ない時間ですが、アダプティフォース量が10増えて火力が上がります。
魔法チャンピオンでは30APで物理チャンピオンはADでは18AD増加します。
この戦闘能力効果のタイミングを任意的に選べることから、ダメージトレードや対面をキルするためにオールイン前で使う、または少人数の集団戦が起こるのであれば、寄る際に飲んでおくのもいいかもしれません。
もしもこのポーションによってキルやアシストが獲得できるのであれば結果的によりゴールドが稼げるようになります。
スキルエリクサー

lv9から獲得
飲むとスキルポイントを1振れます。
使用すると 通常スキル(Q/W/E)のどれかにスキルポイントを1つ割り振れます。
Lv9の時点で1つ目の通常スキルはMAXまで振れているはずです。なので2つ目のスキルにスキルエリクサーを使います。
QWE の全てが強いチャンピオンほど、スキルエリクサーの価値が高いということになりますが、スキルを上げることで、スタンやスネアなどの効果が延長したり、シールド量が増えたり、スキルのダメージが増えるわけですから基本的になんでも強いと思います。
シールド量の増加は、相手からすると 削らなければいけない体力が増える=実質的な耐久力が上がる ことを意味します。
スキルダメージの上昇=攻撃力・魔力アイテムを積んだのと同じような、火力面での優位性を生み出す ことを意味します。
つまり大げさに言えば、通常スキルを1レベル上げるだけでも、「攻撃力アイテム」「魔力アイテム」「体力アイテム」を先に積んだかのような効果を得られると考えられます。
Lv18に到達するとスキルエリクサーの利点は消えますが、ソロQの試合時間は基本的にそこまで長くならないため、あまり心配する必要はありません。
どういったチャンピオンに採用されているのか

上記のファーストストライクを起点に
「トリプルトニック+キャッシュバック+強欲な賞金首狩り」
は、どのチャンピオンにオススメかというと、アサシンなどのバーストに特化したチャンピオンになります。
ファーストストライクはチャンピオンと戦闘を開始すると3秒間、7%の追加ダメージを与え、与えたダメージに応じてゴールドが獲得できると書いています。
つまり、短時間でダメージを与えなければいけないという条件と短時間で大きなダメージを与えるアサシン系チャンピオンは合っているわけで、効率的に効果を得られます。
さらにアサシンは序盤中盤が強く、小競り合いでファーストストライクを断続的に発動できます。
バースト系のチャンピオンはメレーが多く、レンジのペナルティはありません。(レンジチャンピオンの場合は獲得ゴールド量ちょっと減ります)
従来の雷撃を採用したアサシンよりも、一度のバーストで追加ゴールドを稼ぎつつ相手を削ることが可能なわけです。しかし、フィズのようなレーン戦が弱く、強いルーンに頼りたいチャンピオンは雷撃の方がレーンの支配力が高いので、使い分けどころはちゃんと考えたいところです。
選択する機会でいえば、レーナーよりもジャングルが安定ですね。
さいごに
パッチ25.22でトリプルトニックとキャッシュバックのバフがされましたが、それによって天啓のルーンが一気に強化されました。
各エリクサーなどやルーンの効果によって、通常スキルのバフ、さらにはキャッシュバックによるゴールド差が生まれることに加え、ファーストストライクや貪欲な賞金首狩りを組み合わせれば、対面との差を効率的に広げることができます。
つまり、序盤から中盤にかけての小さなアドバンテージの積み重ねが、試合全体のゴールド効率や戦局の優位性につながるわけです。
ちょっとしたルーンのバフと思っていましたが、結果的にゴールド周りで大きな優位を生む重要な要素になり、これからも天啓ルーンには要注目したいところです。


