S14のスプリット2が始まって2週間が経とうとしていますね。
ずっと前にMid Vex(ヴェックス)を使っていて強さを実感していたのですが、やっていて少し地味というかキャリー性能が曖昧と感していたこともあり、プールから外していました。
しかしブリンクスキルが当たり前の今の環境を目にすると、また使ってみようかなという興味本心からサブアカウントを引っ張り出して回してみましたが、この子めちゃくちゃ強いです。
数年前のブランクを感じさせることのない成績で全体勝率21-9でダイアに到達しました。そのうちの半分がヴェックスのW9-L1です。
周りで使っている人は少なく、キャラの印象に負けることなく陰に隠れている・・・ということで過小評価気味なのかなと思っています。
今回は個人的に評価がめちゃくちゃ上がっているヴェックスのビルドガイド的なものを書いていきたいと思います。
Vex(ヴェックス)が強い理由
ヴェックスはバフもされていませんし、唯一挙げるとすればルーデンコンパニオンの変更で間接的にほんの少し強くなっただけです。
ですがこのチャンピオンの強さは他のチャンピオンで埋もれていると思っており、ヴェックスを使っていて明確に強いなと感じた点が3つほどあります。
- フィアーと合わせた攻守凶悪のRWスキルとフィアーWの回避がほぼ不可能
- 守りに回った集団戦のRの後出しの使いやすさ
- ブリンクの有無に関わらず性能を活かしやすい
の3点ですね。それらを少し説明したいと思います。
フィアーを絡めた攻守最凶のスキルセットRW
まず第一に感じたのはフィアーを絡めたRWの強さです。
相手の意識の外から飛んでくるグローバルスキルはどのチャンピオンでも強力です。というのも、プレイヤーはそれを計算に入れて立ち回らないといけないですが、その多くの方は考慮に入れていません。
サイドレーンでちょっとした集団戦が起きた場合、射程が少し長いグローバルウルトであるRでキャッチやカウンターを行えます。バックピングを鳴らしても追撃してカウンターに合ってしまう光景は誰しも一度は見たことあるはずです。
これは攻の部分で次に言う守の部分はフィアーWです。
勝ち確のシーンなんですが分かりやすい例であるフィアーWです。
こちらはタワーを叩いているので相手側としては何とかして当たらないと負けてしまう場面。当たりに行くとすれば、エイトロックスかノーチラスが突っ込むしかないです。
そして誰かが前へ出ないといけない。だけど前へ出たら確実にフィアーWでタコ殴りに合うというカウンターが取れるんですよね。
動画では前へ出ざるを得ないエイトロックスが何もできずじまいで倒されています。
ヴェックスがマークスマンをフィアーWで守るとき、スキルにフィアー効果が乗った場合は一切のスキルを使いません。
ニーコとヴァイが前へ突っ込んでいてもフィアーのスキルは使わず温存です。これもエコーの立ち位置を意識してジンクスを守るためにフィアーWです。
このゲームは味方のジンクスが育っており、相手はエコーが育っていたのでエコーにアサシンされないようフィアーWのみ意識していました。
どちらの動画も突っ込んでもカウンターが取られてしまい、詰みの状況です。ヴェックスはこういった待ってるだけで詰ませることが出来るチャンピオンです。
Wというスキルも即時発動で避けることもできません。バーストダメージとフィアーを兼ね備えた攻めと守りのスキルセットが強力というわけですね。
守りに回った集団戦のRの後出しの使いやすさ
プロの試合では強力なアルティメットスキルはここぞという場面で使いますが、私ら一般的な集団戦はまず最初の数秒が最も総合的な意味でダメージが発生します。最初にRスキルから入って倒す。とりあえずエンゲージが入ったor入られたからスキルを吐いて応戦する...ことが多いでしょう。
Rスキルは戦況を変える強力なスキルになりますが、集団戦中は情報共有なしで相手のRスキルを管理するのは難しいはずです。
集団戦が続くほど、お互いにリソースがなくなりアルティメットスキルを当てる隙が生まれやすくなります。
個人的に強力なスキルであるほど、先にではなく後に使った方が強いと感じます(これはチャンピオンやチーム構成、状況によります)
さきほどの1つ目の動画でエイトロックスを倒した後にドレイブンをRで追撃していましたが、これが理由ですね。
守りに回ったヴェックスはRを使う機会が少なく、使うとすれば突っ込んできた相手を倒した後です。倒すためにRを使っても、キルを取れれば再発動できるので守る立ち回りの際は通常スキルで事足りるはず・・・。
ということは結果的に後出しでRを使う場面が生まれてきやすく、絶好のタイミングを選びやすくなるはずです。
現に自分が今回しているダイア帯でもRスキルが残っていないと思い込んでいるのか、後出しRをちゃんと受けてくれます。
これは自分が使っているときに感じたことなので、プレイヤースタイルで変わってくるのかなと思います。
ブリンクの有無に関わらず性能自体は活かしやすい
ブリンクをするチャンピオンに対してはパッシブのにより、追加ダメージとフィアーの回転率は上がります。逆にブリンクのないベタ足チャンピオンに対してはパッシブはうまく活用できないものの、Rは当てやすいと思います。バーストメイジなのでベタ足チャンピオンに対してはRを当てればフルスキル叩き込めますので、ブリンクスキルのないマークスマンは倒しやすく、これはおまけ程度の理由です・。・
ルーン
プロビルドのルーンとしてはこちらが安定しているのかなという感じです。サブルーンを魔道にしたり複数パターンで分かれています。
自分はサブを不滅にしてボーンアーマーによる序盤のレーン戦意識と超成長の微増のヘルスでお守り程度の耐久を確保して臨んでいます。
ちなみに不滅にしているプレイヤーはいなかったので自分がどうしたいかですね。
雷撃が発動し辛かったり、対面がレンジチャンピオンのときは個人的に魔道にすることもあります。
Rでキャッチできればレンジでも雷撃は発動できますし、魔道ルーンはレーン戦とポーク重視なのかなと感じます。
全ての試合の成績を見ても秘儀の彗星と雷撃のダメージの総量を見比べても少し雷撃が多かった程度で、クールダウンが上がっていればいつでもハラスできる彗星かここぞというバーストダメの手助けになる雷撃かで好みが分かれそうですね。
ビルドアイテム
一応、必要なアイテムを揃えてみましたというビルドルートになります。
こちらも好みや状況によって積むアイテムは変わってくると思いますが、大体はこれで問題ないとは思います。
自分は靴をアイオニアブーツが好きなのでこちらを買ってみたり、2ndアイテムにゾーニャの砂時計を積んで前へ突っ込んでも保険が効くようにしています。
他の候補としてもなどもありますが、個人的には上記の6つと変えるほどの魅力はあるかといったらないなと思いました。
もちろん相手がサステインなどのヒール構成の場合はモレロノミコンは買いましょう。
スキルオーダー
優先度はR>Q>W>Eになります。 序盤はE>Q>Wがほとんどです。
対面がサイラス、ヨネ、ルブランなどLv1から突っ込んでくる相手にはWを取ると意表を突いたダメージトレードができるかもしれません。AA→フィアーW→AAで雷撃で有利が取れればベストですが、ミニオンシャワーや相手の追撃も注意が必要なので無理なトレードは禁物。
しかし、Lv2からフィアーE→Q→AAで雷撃によるお手軽遠距離ハラスができなくなるので、基本的にはプロビルド界ではLv1はEが多いらしいです。
さいごに
ヴェックスは操作自体は難しく易しい部類なので、数年ぶりでもある程度のパフォーマンスを発揮できました。
あまり見ない影響なのか対処の仕方が分からないプレイヤーもいるなとも思いつつも、何より突っ込んでくる相手に対して強いのはメイジながら安定感はありました。
今ではマークスマンでもインファイト気味になるゼリやど真ん中へ突っ込むサミーラなどもいますが、ブリンクを多用するメレーを含めて対処しやすいです。そして長距離Rによるキャッチという攻守バランスのいいメイジです。
個人的にはソロQではもうちょっと評価されてもいいチャンピオンではあるなと思います。