前回、思いやりピックについて記事を書かせてもらいました。
ドラフトピックの順番は試合を左右する重要な要素の一つでこれによってチームの構成や序盤のレーニングが変わるというもの。
後ろ側(4thや5th)でピックしたい人は多いだろうが、ロールや自分のチャンピオンプールの広さを加味して「絶対に勝ちたい」というのであれば順番は「出来る限り」交代してあげましょうという内容でした。
ミッドレーンは構成の軸になりやすいほか、レーンの主導権争い。
――つまり序盤のレーニングは勝敗にある程度影響しやすく、ピックの柔軟性を求められる場面もあるでしょう。
今回は、ミッドレーンのおすすめチャンピオンとその役割について説明できればなと思います。
ミッドレーンのオススメチャンピオンとその役割について
ミッドレーンはジャングルと同様に比較的、自由なピックがしやすいです。
マークスマンやファイターなども適応できるロールであり、レーンの距離も短いため、マッチアップさえ問題なければ安全にファームを行うことができるでしょう。
さまざまなチャンピオンをピックできる分、役割も多岐にわたります。
以下、それぞれのチャンピオンがどういう場面でピックされるのかという点とそのオススメ度を個人的な評価をしたいと思います。
メイジ オススメ度:★★★
個人的にはオススメ度を1段階下げたかったところです。
というのも、メイジは汎用性が高い一方で、適切な立ち回りと多くのファームが必要ですのである程度ゲームの時間を延ばす必要があります。
特に味方に左右されるソロランクでは自分はあまり好きではないピックです。純粋なメイジは特にです。
ただミッドの花形であるメイジを否定するのはどうなのか・・・という点もありますし、それ以上にメイジでありながら唯一無二性のスキルを持つチャンピオンが多いことは評価できると思います。
例えば、オーロラのWとRを駆使してバーストを狙うスタイル、アジールのRのピールやキャッチ、フェイトのRによる相手を全員可視化するマップコントロールなど、火力以外にもゲームメイクを求められる場面が多いです。
ファイターは機動力に差はあれど、基本は突っ込む系が多いのに対し、メイジはバトルメイジ、アーティラリーメイジ、バーストメイジの種類があり、味方の構成によってはさらにチームの強みを引き出せる柔軟性があります。
そのため、いろいろと使えるようにしておくと状況に応じやすく便利でしょう。(例:ポーク構成に対してミッドはゼラス、ジグス)
アサシン オススメ度:★★★
アサシンは個人的には非常にオススメの部類に入ります。
序盤からキルを狙いやすく、ミッドレーンはマップ中央に位置しているため、サイドレーンやジャングルへ干渉しやすく機動力を最大限に活かしやすいです。
スケーリングはメイジに比べて乏しい反面、序盤のキル性能はトップクラスで一度スノーボールすれば止まらないため、適切なプレイができれば自分一人で試合を決める力を持っているのが特徴です。
ただ、序盤中盤が最も重要であるアサシンは常にアクティブに動き続ける必要があり、プレイヤー自身の判断力に加えチャンピオン自体が脆いこともあり、操作精度が求められる点は難しい所だと思います。
メイジと同様に汎用性は高く、トップやジャングルがバーストチャンピオン等、よっぽど構成が尖ってなければ積極的にピックしてもいいでしょう。
ファイター オススメ度:★★☆
ミッドレーンのファイターというのはヤスオやヨネ以外にもレネクトンやイレリア、トリンダメアなどトップレーン向けのチャンピオンも候補として挙がります。
最序盤こそメイジなどには押されがちですが、レベル6以降やアイテムが揃ったタイミングで一気に主導権を握ることが可能です。イレリアの王剣などは分かりやすいですね。
ヤスオヨネのフィード兄弟やイレリアは操作精度を求めらるものの、アサシンと同様にレーンの段階でキルを狙えるチャンピオンです。
スケーリング性能が高いことからアサシンのように積極的に動いてスノーボールをし、試合を早期に終わらせる必要はありません。ファームに専念するだけで十分に成長するのでアサシンと比べては安定性があるのではないかと思います。
耐久力と継続戦闘が可能なことから、メイジやアサシンでは対応が難しかったり、チームに前線を張れるチャンピオンがいない場合は適しているピックだと思います。
後はAPダメージが過多、サイドレーンのスプリットを強くしたいなどが当てはまるでしょう。
タンク オススメ度:★★☆
ミッドレーンのタンクとしては自分が使ってきた中では、ガリオやマルファイト、ノーチラスなどが当てはまります。
こいつもトップへ行けよ案件なのですが、ソロでランクをしているとたまに出会うんですよね。
このチーム全員ダメージしか出さないじゃんみたいな構成・・・。
極端な事例を挙げるとトップにヴェインやハイマーディンガーなどですね。
ファイターのときと同様にチームに前線を張れるチャンピオンがいなかったり、もう1枚前衛を張れるチャンピオンが欲しいときに採用してもいいかもしれません。
もう少し詳しく言うとこちらの構成が相手のダメージに耐えれなかったり、逆に耐えることが出来れば前衛が押し上げることで味方のDPS陣が相手を処理しやすくなる状況ですね。
ほかは自分の対面が苦手なアサシンがきて、レーンでキルをされてスノーボールされるのを防ぐためでしょうか。
これも個人的には重要なポイントだと思っており、試合が進むにつれてアサシンとタンクの役割(価値)が逆転するときもあり、アサシンに対抗するためのタンクピックは自分のレーン負けが原因で試合が崩壊するリスクを抑えるのに役立ちます。
ただし、ガンクによるキルやロームによるスノーボールの可能性もありますのであくまでもレーン負けを防ぎやすいというのは留意すべきでしょう。
マークスマン オススメ度:★☆☆
基本的にはボットに行くのがセオリーであり、ミッドでのマークスマン運用は優先度は低めです。
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ただ、ボットよりもミッドの方が一人で経験値を獲得できる分、レベルは先行しやすいのは利点の一つです。特にトリスターナやルシアンは序盤から積極的に圧力をかけることができます。
ピックする状況としては、APジャングルだったり、以前よりは増えつつあるスウェインやフェイなどのAPチャンピオンがマークスマンの枠でピックされることもあります。
なので、AP/ADのバランスかつディーラーを補う意味としてミッドマークスマンもアリでしょう。
サポート系 オススメ度:★☆☆
ルルやカルマ、セラフィーンなどのエンチャンター系のミッド運用です。
ルルをピックした日には味方からトロール扱いを受けたのを覚えていますし、選択できる状況が非常に限られるため、優先度は低めです(せめてカルマでしょうね)
その限られた状況というのはマークスマンを守るプロテクトADC構成です。
サポートに加えミッドにエンチャンターを重ねるのでマークスマンを支援能力は倍増します。
ただし、その分チーム全体の火力が落ちるため、ジャングルかトップのどちらかにはダメージを出せるチャンピオンが求められ、構成依存が強くなる点には注意が必要。
相手のチームがアサシン構成に強かったり、こちらのチームがマークスマン中心の構成で、DPSを出し続ければ勝てそうなときは有効なピックになる・・かもしれません。
※セラフィーンミッドは個人的には高評価な部類。
スキルセットは優秀なおかげで集団戦は意外にも強く、馬鹿にしてると痛い目をみます。
ミッドレーンにおいて必要最低限持っておきたいプール
ミッドレーンで求められる役割はさまざまですが、まず持っておきたいのはADチャンピオンとAPチャンピオンの両方です。
特に、ADチャンピオンの方は重要で、以前と比べてトップやジャングル、さらにはマークスマンの枠にもAPチャンピオンがピックされることが多くなりました。
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個人的にはALL ADよりもALL APの方がチームの構成としては悲惨だと思っており、ミッドレーンが後ろ側でピックすることとなれば最低限、チームのダメージバランスを意識して調整したいところです。
これは他のレーンでもいえることですが、4th、5thピックはトップやミッドレーナーのためにあるものではなく、チーム全体の構成を整えるためにあるという意識を持つことが大切です。
もちろん、レーンのマッチアップや有利不利も重要なので、チャンピオンプールが広いと対応しやすく、より柔軟なピックが可能になるでしょう。